2021年夏

2021 Summer

 

時々遊びに行く『LUOMUの森』。 最近まで大規模なフィールドアスレチックがありました。

今は、森の樹木を保護するために設備が取り外され、今までゆっくり見ることのなかった角度か

建物の姿を見ることができます。

こちら側が 100年ほど前に建てられた時 正面玄関だったとのことです。

入口には 馬をつなぐ場所があります。

北軽井沢の森の中に、往時の主は馬車で訪れていたのでしょうか。

コロナウィルスの蔓延は いつ収束するのか先の見えぬまま。

ワクチン接種はしたものの、静かな山の中に『県外ナンバー』の車で入っていくことは

躊躇してしまいます。

これは 7月初めのスケッチ。

大好きな高原の夏を 今年もゆっくり味わえぬまま 時間が過ぎていきます。

 

朝もや

春先の朝もや
Morning haze

 

  山の3月は 雪がほとんど消えても、木の芽が伸びるには まだ寒い。

    それでも雑木林の梢は 赤紫を帯びて 山は 柔らかい色合いになってくる

谷に朝靄が立ち込め 土の匂いが春を告げている。

今は、こんな景色なのだろう、と想像する。

        2019年の暮れから COVID-19という新型の感染症が 世界中に広がっている。

     先の見えない病気との闘いに疲れたかのように 世の中には不穏な空気が

      溢れているような気がする。とにかく 誰にでもできることは極力 人との

     接触の機会を減らす、ということで 山にもずいぶんご無沙汰している。

      でも 想像することはできる、山の季節の移り変わりを、動物たちの営みを…

        人間以外の生き物は いつもの年と変わらず春を迎えようとしている。

ムササビ

ムササビ
Japanese giant flying squirrel

 

5月末 友人宅に ムササビが巣作りをしたという話を聞いた。

〝屋根裏の 怪しい物音″の正体が、ムササビだった。

軒天に開けられたキツツキの穴を利用して、直径10㎝くらいの出入り口を作り

子育てをしていた。

2階の軒天はかなりの高さだが、家の中から見上げると、穴から顔を出した

ムササビと挨拶するような格好になる、そんな日が何度かあったとのこと。

巣から出て、庭の木の幹に飛び移ったところが、写真に収められていた。

日本産のネズミ目(齧歯目)の中では最大、皮膜を拡げて飛ぶ様子は、座布団のよう、

と誰もが思うようだ。

最近 森の中に イノシシが頻繁に現れ 路肩の落ち葉を

鼻先で掘り返しながら通った跡が、どこまでも続いている。

もともと この森を住みかとしている動物たちにとっては、

ずいぶん迷惑なことも起こっているのだろう。

心配なことが多い中で、ムササビの元気な暮らしぶりが判ったことは、

とてもうれしい出来事だった。

2019年の冬

2019年の冬
Winter 2019

 

 この冬に入ってから、山に行く機会が見つからず そろそろ春の足音が

聞こえてきている。

ただ、SNSのお陰で 山の便りが届くのはうれしい。

人の少なくなった森の中を キツネが堂々と歩いている、

リスはナラの木に巣を作って飛び回っている、そんなポストを

見ながら、ルオムの森の冬景色を描いてみた。

リスの子育ては冬の間なので、きっとキツネの様子を伺いながら

用心深く 巣を出入りしているのだろう。

春には、子リスをくわえて引っ越しをする母リスを見かけるかもしれない。

雪の少ない冬だったらしい。

ふと、樹木の害虫のことを思い出した。

厳しい寒さを免れた年は、害虫の発生が多くなるとか…

自然界は 複雑なようで 実は非常に理論的に 正確に

動いているのかもしれない、と不思議な気がする。