ムササビ

ムササビ
Japanese giant flying squirrel

 

5月末 友人宅に ムササビが巣作りをしたという話を聞いた。

〝屋根裏の 怪しい物音″の正体が、ムササビだった。

軒天に開けられたキツツキの穴を利用して、直径10㎝くらいの出入り口を作り

子育てをしていた。

2階の軒天はかなりの高さだが、家の中から見上げると、穴から顔を出した

ムササビと挨拶するような格好になる、そんな日が何度かあったとのこと。

巣から出て、庭の木の幹に飛び移ったところが、写真に収められていた。

日本産のネズミ目(齧歯目)の中では最大、皮膜を拡げて飛ぶ様子は、座布団のよう、

と誰もが思うようだ。

最近 森の中に イノシシが頻繁に現れ 路肩の落ち葉を

鼻先で掘り返しながら通った跡が、どこまでも続いている。

もともと この森を住みかとしている動物たちにとっては、

ずいぶん迷惑なことも起こっているのだろう。

心配なことが多い中で、ムササビの元気な暮らしぶりが判ったことは、

とてもうれしい出来事だった。

2019年の冬

2019年の冬
Winter 2019

 

 この冬に入ってから、山に行く機会が見つからず そろそろ春の足音が

聞こえてきている。

ただ、SNSのお陰で 山の便りが届くのはうれしい。

人の少なくなった森の中を キツネが堂々と歩いている、

リスはナラの木に巣を作って飛び回っている、そんなポストを

見ながら、ルオムの森の冬景色を描いてみた。

リスの子育ては冬の間なので、きっとキツネの様子を伺いながら

用心深く 巣を出入りしているのだろう。

春には、子リスをくわえて引っ越しをする母リスを見かけるかもしれない。

雪の少ない冬だったらしい。

ふと、樹木の害虫のことを思い出した。

厳しい寒さを免れた年は、害虫の発生が多くなるとか…

自然界は 複雑なようで 実は非常に理論的に 正確に

動いているのかもしれない、と不思議な気がする。

ブナの黄葉

Halloweenのころ
Busy season of squirrels

10月の終わり近く 黄葉のピーク。
リスの暮らす森は 黄色、金色、明るい茶色、そしてぽつぽつとオレンジや赤。
真夏の暑さはどこへやら、ある日から 朝は一桁の気温になっています。
リスたちはクルミ運びに大忙し。一日中 目まぐるしく走り回ります。
エサ台にオニグルミを載せておきますが、持って行くものを一応チェックする様子が
見られます。手に持って、くるくると鼻先で回して…
なめて自分のにおいをつけてから 埋めると聞いたこともあります。
(リスにではありません、リスの研究者に、です)

一陣の風が吹き抜けて、黄葉したコナラやブナの葉が舞い踊ります。
その景色が 私のハロウィーンのイメージ。
夕闇が迫ってくるころ、ざわざわと何かの気配…

街中に にぎやかに繰り広げられる仮装行列は、およそイメージに
合わないと感じてしまいます。

季節感のあるイベントを 自分流に楽しむのが好きです。

北軽井沢の夏

北軽井沢
Mt.Asama view from the meadow
ルオムの森の朝
“LUOMU no mori ” early in the morning

真夏の早朝、ルオムの森へ。
まだ、人影もまばらで リスたちの活動時間。

帰り道、刈り取られた牧草地の先に
浅間山の雄姿。
天明の噴火からの復興、戦後の開拓、と苦難の歴史をその底に湛えながら
四季を通じて美しい北軽井沢!

そして、その一角に残った古い森の中に佇む建物。

どんなに有名なところより、絶景といわれるところより
ここに来ることができれば、幸せだ、と思うのです。

原画展のお知らせ

 

 

絵本『日本の四 季』の小さな原画展です。

春夏秋冬から14点を選んでみました。

お立ち寄りいただければ幸いです。

場所 : 和真メガネ藤沢店 3Fギャラリー

     藤沢駅南口駅デッキ直結フロア

期間 : 2018年6月1日~15日

     10:00~20:00(最終日は16:00まで)

森の中の ‟薪フェス”

ルオムの薪フェス
Firewood Festa in Kitakaruizawa

森がすっかり緑になった5月のある日
LUOMUの森で ‟薪フェス”が開かれました。

木を伐採し、薪を作り 焚くという
昔から続いている生活の手段ですが
改めて 紹介されると初めて聞くこと、
なるほどと感心すること などなど色々あって、
勉強にもなった楽しい一日でした。

アーボリストという職業があることも、初めて知りました。
燃料といえば薪だった時代から、現代まで、森がまだ残っている
ということは、いつの時代にも 森のプロフェッショナルといえる人々が
優れた管理能力で森林を保全してきたからだと思います。

そして、いま この場でその仕事を説明されている方々から、
次の世代へと受け継がれていくのでしょう。

            森が守られるのは ほかの生き物にとっても重要なことですね。

リス    「私の家があった木を切ってる!」
アーボリスト「大丈夫だよ、枯れた枝を切って、このハルニレが
倒れてしまわないように 守るんだよ」

リス    「♥」

      こんな会話が 聞こえたような…

 

浅間連山 晩春

浅間連山
Mt.Asama and surrounding mountains

5月初旬 いつもの年よりも早く ズミの花が満開になりました。
咲き始めのピンクのつぼみと純白の花 やわらかい若葉の色が
林の中 道路沿い あちこちに目立ちます。
他にも ガマズミ、ノイバラ、ウツギなどこの時期は白い花が
多いように思います。

爽やかな空気に誘われて 国道144号線に続く畑の中の道をドライブ。
南パノラマラインの名の通り、浅間連山から白根の方向の山々まで
見渡すことが出来るコースです。
嬬恋村から見ると 浅間山よりも隣の黒斑山が大きいように見え、
長野県側から見る景色とは少し雰囲気が違います。

噴煙の多少、流れる方向、色などは何となく気になります。
友人と居ても 浅間山が見える場所ではそういうことが話題になります。
活火山の山裾での生活。豊かな自然の姿は、火山によってもたらされています。

サクラソウ

サクラソウとニホンリス
Primula and squirrels

 

北軽井沢の 民家の間に残った雑木林の中に 偶然発見したサクラソウ。
かつては、荒川の河川敷などにも群生していたとか。開発に追われて
あるいは、盗掘され、最近では特別に保護されたところで生き延びているようです。
これはもう数年前ではありますが、かなりの株が かわいい花を
自然な環境で咲かせていました。
近所の方たちが、大切に守っておられたのかもしれません。
その後どうなったか、今年はこの場所を訪ねてみようか、でも 怖いような…
30年ほど前のスケッチブックに描いた花は、今では見かけないものも何種か
あります。

追記: 先日、北軽井沢を通った折、以前とは違う場所でしたが サクラソウを
見つけました。民家の敷地の片隅でしたが、数株がきれいに咲きそろっていて
ほっとしました。(2018年5月)